2014年11月09日 - 中央区の税理士による起業開業を応援するブログ
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税金よもやま話2

昨日に引き続き、本日も過去における変わった税金をご紹介いたします。

●有名税

有名税というと、芸能人などが週刊誌などのマスコミからプライベートな事を暴露されたりすることを一般的には意味すると思いますが、過去には実際に税金として取られたこともあったようです。

小説家の永井荷風が昭和16年の8月30日、日記の中で以下のような記述を残しています。

「八月三十日。幸橋税務署より出向かれたき趣昨日端書(はがき)到着したれば、朝早く風邪涼しきを幸に赴き見たり。けだし本年の所得税去年の倍額に近きものになりたれば去五、六月中抗議のため届出を送り置きしなり。係の役人余を別室に招ぎ仔細らしく書類帳簿等持ち出し貴下の申しさるる所一々尤もなれども世に有名の文士なれば、実際の収入よりも多額の認定をなすは是非なき次第なり。有名税とも言ふべきものなれば本年は我慢されたし。」

我が国の税制は戦後間もなくまでは賦課課税制度という、国が税金を勝手に計算してしまう制度をとっていましたので、いくら個人で所得を申告してもただの参考資料に過ぎなかったようです。

それにしても、有名というだけで前年の二倍の税金を取られるとは・・・。 

シャウプ勧告以前の、日本の税制はまさに庶民の敵と言わざるを得ない状態だったことが伺えます。

三田潤一税理士事務所
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