2015年01月16日 - 中央区の税理士による起業開業を応援するブログ
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企業の倒産とは

企業の倒産とは、経営が持続できない状態となり、弁済期限がきた借入金や支払手形、買掛金などの債務の返済能力が無くなった状態を言います。

その倒産には大きく分けて3つのタイプがあります。

その一つとして、最も多いのは不渡りの発生による銀行取引停止処分を受けるケースです。小切手や支払手形を支払うだけの当座預金が不足して6か月間に2回の不渡りを出すと預金を持つことも融資を受けることもできず、2年間の銀行取引ができなくなり倒産とされるケースです。

倒産の2つ目のタイプは、法的な手続きによるものです。清算型と再建型の2つがあり、清算型は、企業体を清算するために裁判所の手続きによって借入金を大幅に減免し、残った資産を公平に分配するというものです。また、再建型は、裁判所から派遣された管財人によって再建計画を作成し、大部分の債権を棚上げ減免し残りを10年くらいで分割返済するやりかたをいいます。

3つ目のタイプは裁判所の関与がない私的な手続きを取るやり方で、これを内整理と言います。この内整理は、債権者と債務者の話し合いで、債務の減免や残余財産を分配する方法、または再建を図るかを決める方法です。このケースは中小規模企業に多くみられます。

法的な手続きによる整理は、裁判所から派遣された管財人のもとでその手続きが行われるため、厳正にして公平ですが、手続きに費用が掛かることと、終結するまでに期間を要するという短所があります。

一方、内整理は素早く整理ができることや、法的整理の場合よりも比較的高い返済配当が受けられる利点がありますが、多数の債権者の利害調整が困難であり、混乱するケースが少なくありません。

いづれにしても、債権者の方なら倒産に巻き込まれないような信用調査は不可欠ですし、債務者の方は誠意を持って対応していくことが勤めであります。

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